歯周病治療
当院の歯周病治療の特徴
最も気になっていらっしゃるところから治療を開始
診察では、まず患者様の主訴を伺います。
お口の中全体を診ますが、気になっていらっしゃるところやご希望を優先して、治療方法を選択していきます。
予防のための定期検診・メンテナンス
当院では、3~4カ月に1回の定期検診・メンテナンスをお勧めしています。
ただし、歯周病が進行している方は、1~2カ月に1回が良いでしょう。
歯科医師による検診の後、歯科衛生士がお口のクリーニングを行い、ご自宅でのケアを指導します。
定期検診を継続いただくための工夫
定期的に通院いただくには、患者様自身に現在のお口の状態を知っていただくことが重要だと考えています。
検診結果をもとに、きちんと磨けているところや磨けていないところ、状態が良くなったところや悪いところをフィードバックして、アドバイスさせていただきます。
歯周病について
歯周病とは
歯周病とは、歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)が溜まり、歯の周りの組織が細菌に感染して炎症を起こしている状態です。
基本的に自覚症状はありませんが、進行すると歯茎から出血したり、歯茎がブヨブヨと腫れたりすることがあります。
歯茎が後退し、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。また膿を持つと口臭の原因にもなります。
高齢の方は、加齢とともに歯茎が痩せ、身体の免疫力の低下から歯周病になりやすいですが、若い世代の方にも多くみられます。
歯周病の原因
日々の歯磨きで歯垢をきちんと落としきれていないと、歯垢の中に細菌が繁殖し、炎症を起こします。これが歯周病の主な原因です。
そのほか、歯並びが悪いために磨き残しがある、間違った歯ブラシを使っている、入れ歯や被せ物が合っていない、歯ぎしり、身体の疾患や精神的ストレス、喫煙など、様々な原因で起こります。
歯周病が及ぼす身体への影響
歯周病が怖いのは、全身の疾患に影響があることです。糖尿病や心疾患との関連も報告されています。
歯周病と糖尿病
歯周病になると、化膿や出血などの炎症を起こす歯周病の原因菌が血液に混じり、血糖値を下げる物質であるインスリンの作用を弱めるため、血糖値のコントロールに悪影響を及ぼします。
一方、歯周病を治すことで、血糖値が改善することもわかっています。
歯周病と心疾患
歯周病菌が血液中に入り、心臓の弁やその周囲に感染すると、心内膜炎を引き起こすことがあります。
また、血管壁に炎症を生じさせ、動脈硬化を促進してしまいます。
動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まります。
歯周病の予防
歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に歯垢が蓄積すると、次第に石灰化して歯石になります。
放っておくと歯周ポケットの奥へ歯石が溜まり込み、歯周ポケットがさらに広がり、歯茎が下がって細菌も増殖しやすくなるのです。
歯石はご自身で取り除くことが難しく、歯医者さんで行う専門的なクリーニングで除去する必要があります。
また、歯周病の予防には、ご自身の歯磨きの癖を直すことも重要です。
歯茎を傷める磨き方をしていたり、歯ブラシが劣化しても使い続けたりする方がいらっしゃいます。
当院では、歯科衛生士による歯ブラシ指導も行います。
患者様に応じた歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシも提案させていただきます。
お気軽にご相談ください。
歯周病の治療
歯周病の初期は、自覚症状がないことが多いです。
しかし、放っておくと出血や化膿などの症状が生じるのみならず、全身に悪影響を及ぼします。
歯周病になったときは、しっかり治療することが大切です。
当院では、スケーラーとルートプレーニングで汚れを丁寧に除去します。
その後、歯の表面の研磨を行い、歯垢の付着を防ぎます。
歯周病検診
まず、お口のレントゲンを撮影し、歯槽骨(歯を支える顎の骨)の吸収具合を調べます。
次に、歯周病の精密検査を行います。歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行を調べます。
検査結果を患者様にお伝えし、一緒に治療方法を決めていきます。
歯科衛生士によるクリーニング
スケーラー
スケーラーという器具を用いて、歯周ポケットの浅い部分の歯石を取り除きます。
ルートプレーニング
スケーリングでは取り切れない歯周ポケットの深部にある歯垢や歯石を、専門器具を用いて除去します。
ポリッシング
器械で歯の表面を磨き、歯にこびりついた歯石やタバコや食事による着色を取り除きます。
歯の表面がツルツルになり、歯垢が付着しにくくなります。