虫歯治療
虫歯の初期や歯周病は自覚症状がなく、歯医者さんへ行くのが面倒だ、怖いなどという理由で放置される方もいらっしゃいます。
しかし、放っておいて治ることはなく、進行していきます。
定期的に歯科検診を受けていると、初期の虫歯や歯周病のリスクを早期発見でき、治療も少なく済みます。
予防のために、自覚症状がないときから歯医者さんへ通う習慣を身に着けていただければと思います。
当院では痛みや出血などの急患も受け入れています。
お口のトラブルが生じたときは、遠慮なくご相談ください。
当院の虫歯治療の特徴
痛みの少ない治療
治療で痛みが出そうなときは、2段階の麻酔を使います。
まず、麻酔の注射をする前に、歯肉の表面に麻酔を塗って、注射の痛みを感じないようにします。
その後、麻酔薬を注入しますが、注射針が細く、痛みの少ない注射器を使用しています。
できるだけ削らない治療
削る必要のない部分は、極力削らない方針です。
治療は、虫歯検知液を用いて虫歯の部分を染めながら行います。
そのため、削る部分を最小限に抑えることができます。
また、削る際は細いバーで丁寧に少しずつ削ります。
詰め物・被せ物の種類が豊富
保険診療の詰め物・被せ物はもちろん、保険適用外ですが、強度や美しさを重視した詰め物・被せ物も複数種類も用意しています。
患者様のご希望やご予算、口腔環境に合わせて選んでいただけます。
予防のための定期検診・メンテナンス
当院では、3~4カ月に1回の定期検診・メンテナンスをお勧めしています。
ただし、虫歯リスクの高い方は、1~2カ月に1回が良いでしょう。
歯科医師による検診の後、歯科衛生士がお口のクリーニングを行い、ご自宅でのケアを指導します。
虫歯の原因は、患者様の体質や食生活、ライフスタイルによって異なります。
ご自身がどのような原因で虫歯になりやすいのかを知ることは、虫歯の予防につながります。
虫歯のなりやすさについて
虫歯になりやすい、なりにくいという話を聞かれた方もいらっしゃると思います。
どなたも同じように毎日食事をしているのに、なぜこの差が生じるのでしょうか。
歯の質について
歯はセメント質・象牙質・エナメル質という組織からできています。
歯の表面を覆うエナメル質は、硬い組織で覆われているのですが、酸に溶けやすい性質があります。
このエナメル質がもともと強い人もいれば、弱い人もいます。
当然、弱い人は虫歯になりやすいです。
また、乳幼児などのまだ歯が安定していない時期のエナメル質も弱いです。
そのため、お子様の虫歯対策はとても重要です。
糖と酸、細菌の関係
虫歯には、ミュータンス菌という細菌が大きく関係しています。
ミュータンス菌は、お口の中で糖を栄養にして酸を作り出します。
その酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてしまうため、ミュータンス菌が多いほど虫歯になりやすいのです。
糖分をたくさん摂る食事を長時間続けていると、虫歯になりやすくなります。
寝る前に食事や間食をする習慣や、毎日大量に糖分を摂る生活を送っている方は、その生活習慣から虫歯になりやすいといえるでしょう。
唾液について
唾液の分泌量も虫歯のなりやすさ、なりにくさに影響しています。
唾液の役割
- 歯間や歯茎の間に溜まった食べカスを流し、清潔に保つ
- 口の中は、食事をすると酸性になりますが、唾液がこれを中和する
- 溶けたエナメル質を修復するために必要なカルシウム・リンなどの成分の補給を助ける
- 唾液には抗菌作用のある成分が含まれているため、虫歯菌などの細菌を退治する
つまり、唾液の分泌が少ないと虫歯になりやすいのです。
唾液が少なくなる要因には、ストレスや口呼吸、病気で服用されているお薬の副作用などがあげられます。
唾液量が少ない方は、水分をしっかり摂る、食事のときによく噛む、唾液腺マッサージをして唾液の分泌を促すなど、唾液が出やすい状態にすることを心がけましょう。